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イスラームは剣によって広められたのか

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説明: 「イスラームは剣によって強制的に広められた」という、一般的に信じこまれている俗説に対する論駁。

  • より アルジュムア・マガジン
  • 掲載日時 29 Dec 2014
  • 編集日時 28 Jun 2020
  • プリント数: 16
  • 観覧数: 4410 (日平均: 2)
  • 評価: 1 から 5
  • 評価者 3
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  • コメント日時: 0

それは、「もしもイスラームが強制的に人々に改宗を迫っていなければ、世界中に数億人もの信奉者はいなかったはずであろう」という一部の非ムスリムの間でもっぱら信じられているものです。

以下では、イスラームの布教が剣によるものとは遠くかけ離れており、それが急速に広まったのは理性と論理による本質的な真理の力であったことを明確にします。

イスラームは常に、あらゆる宗教に対して敬意を払い、信教の自由を保証してきました。クルアーンの中からも信教の自由について明記されています。

 “宗教には強制があってはならない。正に正しい道は迷誤から明らかに(分別)されている。”(クルアーン2:256)

歴史家デラシー・オレアリーはこう述べます「しかしながら歴史は、狂信的なムスリムたちが世界に進出する際、征服地において剣先でイスラームを強制したということが、歴史家たちが繰り返す最もばかげた俗説であるということを明らかにしているのである。

著名な歴史家のトーマス・カーライルは、著書「Heroes and Hero worship(英雄と英雄崇拝)」の中で、イスラームの広まりについての誤解について言及しています。「例の剣についてですが、その剣はどこで手に入れたというのでしょう? あらゆる新しい見解は、生み出された当初は少数派に属するものです。つまり、その人物の頭の中だけにあるということです。つまり世界中でその人物のみがそれを信じ、その人物対世界の全人口だということなのです。彼が剣を手に取り、宣教を始めたところで殆ど成果はないでしょう。そこには剣がなければならないのでしょうか? 最終的には、物事はそれ自身の内容によって広まるのです。

もしイスラームが剣によって広まったのであれば、それは知性の剣だったのであり、また説得力のある議論だったのです。その剣こそが、人々の心と知性を勝ち取ったのです。これに関してクルアーンはこう述べます。

 “英知と良い話し方で、(凡ての者を)あなたの主の道に招け。最善の態度でかれらと議論しなさい。(クルアーン16:125

論より証拠

·     インドネシアは世界で最もムスリム人口の多い国家であり、マレーシアの大半の人口はムスリムです。それにも関わらず、ムスリム軍がインドネシアやマレーシアに進駐したことは一度もありません。インドネシアがイスラーム化したのは、戦争によるものではなくその道徳的教えによるものであるということは歴史的な事実です。過去に征服された諸地域からのイスラーム政府の撤退にも関わらず、現地民たちはムスリムであり続けました。さらに、彼らは真理のメッセージを携えて他者をもその教えにいざない、それに付随した危害や困難、抑圧に耐えたのです。これと同様のことがシリア、ヨルダン、エジプト、イラク、北アフリカ、アジア、バルカン半島とスペインにも当てはまります。このことは、欧米の植民地主義がようやく排除されたとき、人々の間には苦悩、悲しみ、屈辱や抑圧の記憶しか残らなかったこととは対照的であり、イスラームの影響が現地民にとって倫理的な確信であったということが分かります。

·     ムスリムはスペイン(アンダルシア)を800年間に渡り統治してきました。その期間中、キリスト教徒・ユダヤ教徒たちは信教の自由を保証されていましたが、このことは歴史的事実として記録されているものです。

·     中東のムスリム地域に住むキリスト教徒・ユダヤ教徒たちは少数派として、何世紀にも渡り生き延びてきました。エジプト、モロッコ、パレスチナ、レバノン、シリア、ヨルダンなどの国家は、相当数のキリスト教徒・ユダヤ教徒の人口を抱えています。

·     ムスリムたちはおよそ千年に渡りインドを統治し続け、インド国内における非ムスリムの全人口にイスラーム改宗を強制する力があったものの、そうすることはありませんでした。したがって、インド人口の80%は非ムスリムのままです。

·     同様に、イスラームは東アフリカでも急速に広まりました。そしてムスリムの軍隊が東アフリカに派遣されたことは一度もありません。

·     1996年版Reader’s Digest年鑑の記事では、1934〜1984年までの半世紀における世界宗教の増加率の統計が示されています。この記事は、 The Plain Truth誌にも掲載されています。増加率1位はイスラームの235%で、キリスト教は47%に留まりました。その50年間において、「イスラーム遠征」は全く発生しませんでしたが、イスラームは驚異的な増加率を示したのです。

·     現在、欧米諸国において最も早い成長を見せている宗教はイスラームです。それらの地域においてムスリムたちは少数派です。彼らの持つ唯一の剣は、真理の剣なのです。この剣によって何千人もの人々がイスラームに改宗しています。

·     イスラーム法は少数派の特権を保護するため、非ムスリムの崇拝の場はイスラーム世界において繁栄を見せました。イスラーム法はまた、非ムスリムの少数派が、独自に家族法を適用した法廷を設けることを許します。イスラーム国家における全国民の生命と財産は、彼らがムスリムであるかどうかを問わず不可侵であるとされます。

結論

このように、イスラームは剣で広められたのではないことが明白となりました。「イスラームの剣」がムスリム諸国における非ムスリムを改宗させたのでもありません。ムスリムたちが800年間に渡って統治したインドにおいては、彼らは依然として少数派に属します。米国において、イスラームは最も急速に成長をしている宗教であり、その追従者は600万人にも上ります。

その著者「The World’s Religions(世界の諸宗教)」において、ハストン・スミスは預言者ムハンマドがいかにムスリムの統治下でユダヤ教徒・キリスト教徒に対し宗教的自由を与えたかを論じています。

預言者は契約書において、ユダヤ教徒・キリスト教に次のような保証をしています。“彼らはあらゆる中傷や危害から保護され、我々の援助と善き職務を受け、我々の民と同等の権利を享受する。”そしてさらにこうあります。“彼らはムスリムと同様、自由に宗教を実践することが出来る。

スミスは、その契約をムスリムが人類初の良心条項であると見なし、それ以降のあらゆるムスリム国家における権威ある模範であるということを指摘しています。



脚注:

          Islam at the Crossroads, p.8.

          引用:The World’s Religions by Huston Smith, Harper Collins, 1991, p. 256

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