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S.E.レヴィーン 米国出身の元ユダヤ教徒(後半)

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説明: ムスリムたちの生活の見識を得た元ユダヤ教徒の女性は、イスラームとは個人と神との直接的関係のもとに成り立っていること、改宗が過去の罪の贖罪となること、そしてそれが内的幸福への最善の道であることを発見します。

  • より S.E.レヴィーン
  • 掲載日時 14 Apr 2014
  • 編集日時 14 Apr 2014
  • プリント数: 139
  • 観覧数: 4597 (日平均: 2)
  • 評価: まだ評価されていません
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  • メール数: 0
  • コメント日時: 0

講演会が終わると、女性たちはキッチンで食事の準備を始めました。バスィーマ姉妹が私のところに来て、食事が出来るまでゆっくりしているよう言いました。

「でも手伝わせてください」と私は言いました。

「だめよ。あなたは私たちのお客さんなんだから。アメリカ人姉妹たちが来たから、あなたのことを紹介してあげる」と彼女は言いました。

バスィーマ姉妹は部屋の反対側にいた女性に手招きしました。彼女がやってくると、二人はお互いの頬にキスし、アラビア語で陽気な挨拶を交わしていました。それから二人は私の方を向きました。

「彼女はシャロン。ユダヤ教徒なの。食事の時間まで付き合ってもらってもいい?」バスィーマ姉妹はその女性にそう言いました。

「もちろんよ!こんにちはシャロン、私はアルワ姉妹よ」

アルワ姉妹と私は座り、会話を始めました。私は彼女のムスリム歴や、結婚しているのかどうかを聞いたりしていました。それから彼女の爆弾発言が飛び出したのです。

「なぜあなたたちはイエスさまを殺したの?」

「え?」私の顔は驚愕の色と、信じられないといった表情で一杯だったことでしょう。

「つまり・・・」彼女は、次に質問の調子を変えてこう言いました。「どうしてユダヤ人たちはイエスさまを殺したのかって聞いているの」

私は自分が耳にしていることが信じられませんでした。私はその質問に驚きましたし、不快感を禁じえませんでした。彼女の悪意なき表情からは、彼女がそれについて切実に知りたがっていることが伺えましたし、おそらく彼女は一度もユダヤ教徒の女性に会ったことがなく、それがその質問を直接尋ねる最初の機会だったのでしょう。

彼女が私に紹介されたとき、私は彼女を歓迎しました。彼女はその晩に出会った最初のアメリカ人だったのですから。しかしそのとき、私はテーブルから立ち上がって走り去ってしまいたい気持ちで一杯でした。怒りがじわじわと込み上げてきました。

私は彼女を軽蔑の視線で見やり、歯を食いしばりつつこう答えました。「わたしたちがイエスを殺したのではないの。ローマ人たちなの!」彼女は傷を負った動物のような表情をしました。彼女は何かを言おうとして口を開きましたが、そのとき誰かが彼女を呼びました。

「すみません、すぐ戻ってきます」彼女の声からは、その場を離れることの出来る安堵感が伝わってきました。

アフリカ系アメリカ人姉妹のグループがマスジドに到着し、私は彼女たちとその晩の残りを過ごしました。夫と待ち合わせのために出ようとしたとき、バスィーマ姉妹は彼女の電話番号を私に渡し、そのうち電話をくれるよう言いました。

実際に私は電話をかけ、彼女との素晴らしい関係を築きました。彼女はイスラームや神のことを語り尽くしてくれました。イエスが誰からも殺されなかったことを私が学んだのは彼女からでした。神が、彼を直接お引き上げになったのです。

彼女は私がイスラームに興味を持っていること、そして私の心が精神的な安寧を切望していることに気付いていました。私が夫と彼女の自宅を訪問したある晩、彼女は単刀直入に、私がイスラームに改宗するよう勧めてきました。

私がイスラームに改宗すれば、過去の全ての罪が赦されるということを彼女が説明したことが、転機をもたらしました。あたかも生まれ変わったかのような、全く罪の無い新生児のような状態になるということを知った私は、泣き崩れました。

私は神と懇意になることの出来る、もう一度のチャンスを望んでいました。私は波乱万丈の過去を送っていました。私は常に神を愛していましたが、私は人生を見失っていました。私たちは彼女の夫に、私がシャハーダ(イスラームの信仰宣言)をするのを手伝ってもらいました。

私が行おうとしていることを夫に告げると、彼は驚きと喜びを同時にあらわにしました。彼はあたかも耳にしていることが信じられないといった具合で、私の決意が確かなのかと尋ねました。私はこれまでの人生で、今このときよりも確信出来たことはないと断言しました。そこにはいかなる内面的葛藤や、恐れも疑念もありませんでした。

私がシャハーダをすると、バスィーマ姉妹の夫は「マブルーク(おめでとう)!これであなたはムスリムだ!」と言いました。

家に帰ると、夫は私にクルアーンとサヒーフ・ブハーリーの要約版をプレゼントしてくれました。あの特別な晩にバスィーマ姉妹の家を出るとき、彼女はムスリム女性の慎ましさに関する冊子に加え、礼拝用絨毯、礼拝用衣服、そしてヒジャーブ(スカーフ)をくれました。

アルハムドゥリッラー、私はその日以来、ヒジャーブをまとい続けています。2001年9・11以降の苦悩の日々にも、それを外したことはありません。

1998年の7月にムスリムになってから、私は父に絶縁されました。彼は私がムスリムと結婚したときから非常に怒っていて、夫を義理の息子として認めていませんでした。

彼はこう叫びました。「しかしシャロン、彼らは我々を憎んでいるのだぞ!」

平和的な宗教であるイスラームと、パレスチナ・イスラエル間の政治的闘争との違いについての説明の試みは、すべて水泡と帰しました。彼自身、一族のなかで最初にユダヤ人以外と結婚しているのにも関わらずです。母は、結婚当時は敬虔なカトリック信者でした。

私の父にとって耐え難かったのは、夫がアフリカ系アメリカ人でもあることです。2001年の9・11以前、アメリカ人の大半はイスラームのことが言及されるとマルコムXを連想したものでした。親戚の多くも私が「ブラック・ムスリム」との結婚を決めたことに失望と不満を隠しませんでした。

父は9・11の一ヶ月前、20018月に亡くなりました。父の要望によって、私の家族は葬儀の後になるまで彼の死を明かしてくれませんでした。彼らは私が黒人の夫とイスラーム的装いでシナゴーグに現われるのを恐れたのでしょうか。

イスラームという宗教は、すべての人々、そしてすべての時代に見合ったものであることを学びました。それゆえムスリムであることは、エジプト人、パキスタン人、アメリカ人、サウジ人、インドネシア人、パレスチナ人かどうかに関わりがないのです。またその人物が黒人、白人、黄色人種かどうかも関わりありません。同様に、その人物がアラビア語、英語、スペイン語、ウルドゥー語を話すかどうかも関係ないのです。私たちの文化的な多様性は、ウンマ(共同体)を分断すべきではありません。神はクルアーンにおいてこう述べられています。

 “人びとよ、われは一人の男と一人の女からあなたがたを創り、種族と部族に分けた。これはあなたがたを、互いに知り合うようにさせるためである。”(クルアーン49:13

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