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なぜ神は創造したのか(下):神の愛と恩寵

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説明: なぜ神は創造をしたのかという根本的質問に対する答え。第三部:創造における、神の愛と恩寵の現れ。

  • より Dr. ビラール・フィリップス
  • 掲載日時 20 Apr 2015
  • 編集日時 20 Apr 2015
  • プリント数: 20
  • 観覧数: 5434 (日平均: 3)
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  • コメント日時: 0

神の愛

神の愛は、信仰者か不信仰者かに関わらず、全ての存在に対し、たとえそれが短いものであれ、人生を楽しむためにもたらされます。また、悪を退けて善を選んだ人々のために創造された天国においてもそれは実現しています。神は最終啓示において、神が愛する者たちとは善行をなす者(クルアーン5:13)、公正な者(クルアーン5:42)、敬虔な者(クルアーン9:4)、忍耐する者(クルアーン3:146)、神を信頼する者(クルアーン3:159)、たびたび悔悟して神に立ち返り、自らを清める者(クルアーン2:222)であるとしています。しかし、啓典と預言者たちを通し、何が善いものであり、正義であるか、そして敬虔さであるのかを人間に対して定義するのは神なのです。それゆえ、預言者たちに従う者たちこそが最も神によって愛されるのです。クルアーンにおいて、神は預言者ムハンマド(神の慈悲と祝福あれ)に対し、信仰者たちへこのように述べるよう命じています。

 “あなたがたがもしアッラーを敬愛するならば、わたしに従え。そうすればアッラーもあなたがたを愛でられ、あなたがたの罪を赦される。”(クルアーン3:31)

預言者たちが従われるべきなのは、神によって定められた義務行為だけでなく、彼らによる任意の崇拝行為における熱心さも同様です。

神の愛が顕著となるのは、それに値する者だけでなく、値しない者に対しても授けられる慈悲と祝福においても同様ですが、それが誰であれ、真摯な悔悟をもって神に立ち返る者たちに対しての赦し深さにおいては特に顕著です。アダムとイブの創造以来、彼らには罪を償うための悔悟が認められ、それは彼らに従う全人類への模範とされました。人間の罪がいかに大きなものとなろうとも、真摯な悔悟の扉はこの世の終わりまで開かれているのです。アナスは神の使徒がこのように述べたと伝えています。

 “全能なる神はこう述べている。「アダムの子よ、あなたがわれに呼びかけ、われに請い願う限り、われはあなたの行いを赦すであろう。そしてわれはそのことを気にかけない。アダムの子よ、あなたの罪が雲に届こうとも、われの赦しを請い願うのであれば、われはあなたを赦すであろう。アダムの子よ、あなたが地上がすべて収まる程の罪を携えてわれの元に来たとしても、われに同位者を配さなかったのであれば、われはそれと同等の赦しをあなたに与えるであろう。”

神の恩寵

天国に入る者たちは、善行のみによってそこに入れられるわけではありません。最終的には神の恩寵によって彼らはそこに入れられるのです。神の最後の預言者は、それについてこう述べています。

 “「正しい行いに最善を尽くし、満足せよ。自らの行いのみによって天国に入る者など誰一人としていないのである。」教友たちは尋ねました。「神の使徒よ!あなたでさえそうなのですか?」彼は答えました。「私でさえそうなのだ。神が私をそのご慈悲と恩寵によってお包みくださらない限りは。また、たとえそれが小さなものであれ、継続的な行いを神は最も愛されるということを忘れてはならない。」”

神による恩寵とは恣意的で気まぐれなものではありません。それは正しい信仰と善行に基づいたものです。クルアーンにおいて、神はこう述べます。

 “善いことを行う者は、それと同じようなものを10倍にして頂ける。だが悪いことを行う者には、それと等しい応報だけで、かれらは不当に扱われることはないであろう。(クルアーン6:160)

もしも神が人の行いにおける精算に厳格であったなら、誰一人してその善行が悪行を上回ることはないでしょう。しかし、神は善行の価値を何倍にも倍増させつつ、悪行の価値をそのままにしておくという恩寵を示しています。真の信仰者が天国に入ることは、ひとえに神の恩寵によるものです。それは、行いには何の役割もないということではなく、行いには重要な役割がありますが、それは決定的な要因ではないということです。神の恩寵はそれらを上回るのです。

人間の創造、そして彼らによる過失と善行は、すべて神の慈悲と赦し深さ、公正さ、恩寵という特質の現れなのです。

なぜ神はこのようにしてその特質をあらわにするのかと人類は問うべきではありません。それが最善のことであると仮定するしかないのです。なぜなら神はご自身を最も叡智に満ちた者かつ最も知識のある者と述べているからです。私たちは、ただ神が私たちに対して説き明かすことだけしか理解できないのです。

 “かれの御意に適ったことの外、かれらはかれの御知識に就いて、何も会得するところはないのである。”(クルアーン2:255)

それゆえ、人々は自らを神と同等であると見なしてはならないのです。もし神が何かを決断されたと人類に告げ知らせたのであれば、なぜその決断をしたのかと問うことは人間の役目ではありません。そうした質問はきりのないものであり、人間の能力の範疇を超えたものです。人間こそがその行為や意図について審判の日に問われるのであり、神ではありません。クルアーンにおいて、神はそれについてこう述べます。

 “かれは、その行われたことに就いて、尋問を受けることはない。だがかれらこそ尋問されるのである。”(クルアーン21:23)

それについて、預言者ムハンマドがこのように述べたとイブン・アッバースは報告しています。

 “神の創造について熟考せよ。ただし神について熟考するのではない。

神の実在について熟考するということは、無限の存在について熟考するということです。有限である宇宙の中の銀河や星々について考えただけでも頭脳は狼狽するというのに、創造主について考えを巡らすということはさらなる困惑につながります。預言者は、解答のない疑問を提起することによって、悪魔の勢力が信仰者の心の中に疑念を呼び起こそうとすることを警告しています。アブー・フライラは神の使徒がこう述べたと伝えています。

 “あなたがたの皆にサタンが来てこう尋ねるだろう。「あれやこれを創造したのは誰か?」そして最後にこう尋ねる。「あなたの主を創造したのは誰か?」悪魔がそうしたなら、神にご加護を求め、こう言いなさい。「私は神とその預言者たちへの信仰を表明し、そうした考えを退けます。」”

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