イスラームの倫理システム(パート2/2):倫理の奨励

評価:
フォントサイズ:
A- A A+

説明: クルアーンの中における、社会的・個人的関係の様々な側面に関する倫理的規律の実践例について。

  • より iiie.net
  • 掲載日時 14 Mar 2011
  • 編集日時 14 Mar 2011
  • プリント数: 230
  • 観覧数: 13,824 (日平均: 3)
  • 評価: まだありません
  • 評価者: 0
  • メール数: 0
  • コメント日時: 0
低水準 高水準

神を意識すること

Moral_System_of_Islam_(part_2_of_2)_001.jpgクルアーンはこのことを、ムスリムの最高の特質として言及しています:

「実に神の御許で最も貴い者は、あなた方の内で最も神を意識する者。神は全てをご存知になり、全てに通暁されたお方。」(クルアーン 49:13)

謙虚さ、慎ましさ、情熱や欲望の抑制、真面目さ、高潔さ、忍耐強さ、堅固さ、約束の遵守といった事柄は、クルアーンの中で繰り返し強調されている倫理的価値観です:

「実に神は忍耐強い者を愛でられる。」(クルアーン 3:146)

「そしてあなた方の主からのお赦し(を呼ぶ諸々の服従行為)へと急ぐのだ。その広さは諸天と大地の広さほどもあり、神をよく意識する者たちのために用意されたものなのである。(そして彼らは)順境においても逆境においても施し、自分の怒りを抑え忍び、人をよく赦す者たち。神は善行者を愛で賜れるのだ。」(クルアーン 3:133−134)

「…サラー(礼拝)を守り、善を勧め、悪を禁じ、あなたに降りかかる災難に耐え忍ぶのだ。実にそれは固い決意を要する物事である。そして奢り高ぶって人々から頬を背けてはならず、地上を高慢に歩いてはならない。神はいかなる驕慢な自惚れ屋も愛でられないのだ。そして節度をもって歩み、声を低めよ。最も醜悪な声とは、ロバの鳴き声であるのだから。」(クルアーン 31:17−19)

またムスリムの倫理的品行を要約する形で、預言者ムハンマド(神のご慈悲と祝福あれ)はこう言っています:

「わが主は私に、9つのご命令を与えられた:公私の場を問わず、神を意識し続けること。喜怒の状態に関わらず、公正に話すこと。自らの貧富の状態を問わず、慎ましくあること。私との関係を絶った者と、友好関係を修復すること。私を拒む者に、与えること。私の沈黙が、思考によって占められること。自らの外観が他人への訓戒となること。そして正しいことを命じること。

社会的責任

社会的責任に関するイスラームの教えは、他人への親切と思いやりに基づいています。しかし単に親切であれという一般的命令は、ある状況においてはおろそかにされがちです。それでイスラームはある種の親切行為を強調し、様々な関係における義務と権利を定義付けているのです。関係の輪を広げて行く中で、私たちの最初の義務は、私たち自身の家族‐両親、配偶者、子息‐へと向けられます。それから親戚、隣人、友人、知り合い、孤児、寡婦、社会の経済的弱者、ムスリム同胞、人類同胞、動物、といった具合に広がって行くのです。

両親

両親を尊敬し彼らに奉仕することは、イスラームの教えで非常に強調され、かつムスリムの信仰表現のとても重要な一部分を構成しています。

「そしてあなたの主は、あなた方がかれ以外の何ものも崇拝せず、両親に孝行することを命じられた。彼らの内片方、あるいは2人とも高齢に達したら、うんざりしたり乱暴に応対したりしてはならない。しかし彼らにいたわりの言葉をかけてやるのだ。そして彼らに慎み深さの翼を垂れ、こう言うのだ:“主よ、彼らが幼かった私を(優しくいたわって)育ててくれたように、彼らにご慈悲をおかけ下さい。”」(クルアーン 17:23−24)

他の親戚

「そして近親の者と恵まれない者と旅人に、施すのだ。しかし浪費するのではない。」(クルアーン 17:26)

隣人

預言者ムハンマドは言っています:

「すぐ近くの隣人が飢えているのを尻目に満腹する者は、真の信者ではない。」(アル=ムンズィリー収録の伝承)

「隣人がその有害な振る舞いから免れないような者は、本当に信仰してはいない。」(サヒーフ・アル=ブハーリー収録の伝承)

実際のところ、クルアーンとスンナ(預言者の慣習)によれば、ムスリムは両親や親戚や隣人だけでなく、その倫理的責任を全人類や動植物に至るまで流布させなければならないとされています。例えば、単なる遊戯のために鳥や動物を狩猟することは許されていません。また同様に、果実を実らせる木や植物を伐採することも、切迫した必要性がない限り禁じられているのです。

このようにイスラームは、基本的な倫理的特徴において、人類がその大きな可能性を認めることの出来る美徳により、高度の倫理システムを築き上げています。イスラームは利己主義や暴虐性、理不尽さや無秩序さといったことから魂を清め、神をよく意識し、その理想へと献身し、敬虔さと節度と規律を備え、そして欺瞞に妥協しないような人間を創造するのです。また倫理的責任感を促進し、自己管理のための許容性を養ってくれます。イスラームはあらゆる状況において、あらゆる被造物に対し、親切さと寛容さ、慈悲の念と同情心、平安さと無償の善意、綿密な公正さと誠実さを生成します。そしてそこからは善以外の何ものも生じないような、高貴な特質を育成するのです。

低水準 高水準

この記事の一部

全部観覧する

コメントを付ける

  • (非公開にする)

  • あなたのコメントは審査の後、24時間以内に反映されます。

    星印 (*) の付いている項目の入力は必須です。

同カテゴリからの他の記事

観覧

毎日
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
合計
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)

編集者のおすすめ

(もっと 読む...)
(もっと 読む...)

リストの内容

あなたの前回の訪問
このリストはまだ空です。
すべての日時
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)

最もポピュラーなもの

最高の評価
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
最多のメール送信数
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
最多のプリント数
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
最多のコメント数
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)
(もっと 読む...)

あなたのお気に入り

あなたのお気に入りリストは空です。 記事ツールから、このリストに記事を追加することが出来ます。

あなたの履歴

あなたの履歴リストは空です。