ヌーラ・アッサンマーン 米国出身の元カトリック

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説明: ヌーラは若き改宗者として、家族との確執について語ります。

  • より ヌーラ・アッサンマーン
  • 掲載日時 30 Jun 2014
  • 編集日時 30 Jun 2014
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私は15歳のときにムスリムになりました。私の母はデトロイト出身のシリア人(アレッポの起源)で、父はポーランド・スロヴァキア系の米国人です。私もミシガン州デトロイト生まれです。私の祖母はマロン派キリスト教徒で、父と母は共にカトリック信者です。私は15歳のとき、まず修道女になりたいと思っていました。高校で世界史を取ったとき、私たちは世界の主要な宗教について学びました。イスラームのところに入ったとき、私は非常に興味深々でしたが、クラスの中にエジプト人がおり、教師の間違いを指摘したとき、彼の信仰心は相当なものだと驚愕したのを覚えています。そしてある日、私は彼にカトリックとイスラームの違いについて質問したのです。彼はそんなに違いはないと言いました。その返答に満足出来なかった私は、彼の母親に英訳のクルアーン抄本をくれないかと尋ねました。彼女がそれをくれ、一旦それを手にとって読み始めると、それを置くことが出来ませんでした。私はただそれに読み耽り、それがアッラーからのものであることを確信したのです。それを人間が書いたものではないことは、至極明らかでした。私は詩が好きなため、それをとても愛し、魅力を感じました。それゆえ、すでに私の心はムスリムになっていました。

それから、一気にあらゆる困難がやってきました。私は礼拝や断食などをするようになりましたが、両親、特に母親は酷い対応を始めました。彼らは私と同じようにイスラームを愛してくれると思い込んでいましたが、全く正反対の反応を示しました。彼らは私のヒジャーブ、礼拝用絨毯、クルアーン写本、イスラーム関連書を取り上げました。父は私の部屋を毎日探ったので、私はヒジャーブをクローゼットに隠さなければなりませんでした。母はムスリムと友達になることを禁じるようになり、私の友人の親に電話し、私にイスラームについて話し、私を混乱させることを止めるよう要求したのです。

両親は私に教会へ行くよう仕向け、私はそこに座りつつ、いかに彼らが迷妄しているかを眺め、牧師が人々に嘘を吹きこみ、彼にとって都合の良い部分だけをバイブルから引用し、その意味をねじ曲げていたことに呆れていました。ある日、母は私を連れ、牧師の一人と懇談会を設けました。私は自分がイスラームを愛しており、なぜイスラームのような美しいものを彼らが悪いこととして見なしているのか問いました。彼はあれこれ述べ、バイブルから引用して見せました。また彼は、私の見た夢(ムスリム国家に旅し、砂漠でヒジャーブをまとっていたもの)がサタンからのものであると言い放ちました。この男がそう言ったとき、私は彼こそがサタンに見えたのです!そのときの彼の形相を、私は決して忘れることは出来ないでしょう。私はアッラーのお赦しを乞いました。

母はわざと豚肉料理を作り、それが牛肉であると言いましたが、私が包みを調べると、それは豚肉と書いてありました。そしてポーランド・スロヴァキアの祖先を持つ父は、自分の家ではカトリックであるか、家を去るかの二者択一であると迫りました。彼らに見つかるとゴミ箱に投げ捨てられるため、私はクルアーン写本をエアコンの通気口に隠さなければならない程でした。また彼らは私の部屋の鍵を外してしまったため、礼拝をすることすら非常に困難でした。彼らは私の礼拝を嘲笑したものです。私はそれを、アラビア語の礼拝についての小冊子から一人で学んでいました。両親が私とイスラームに対してこのように振舞っていたことから、私がいかに傷ついていたかは、筆舌に尽くしがたいものでした。

私はイスラームについて妹に話し始めました。両親は、それを止めなければ家を追い出すと告げました。私は止めましたが、妹には沢山のことを話したため、彼女はなぜカトリックは神に直接お祈り出来ないのかや、懺悔に関してなど、多くの疑問を持つようになりました。私は将来、イスラームを完全に実践するのだという祈りを、彼女と捧げました。私はしばらく礼拝をしなくなりました。神がそれをお赦しになりますよう。私には、「両親の言うことを聞きなさい」と忠告する友人の両親以外には、助言したり支えてくれる人はいませんでした。ムスリムの友人たちには、私が直面している事態の深刻さが理解出来ませんでしたし、彼らは私の疑問に答えてくれるだけの知識も成熟さもありませんでした。

私が二十歳になった大学時代のある日、近所にモスクが出来たという噂を聞き、クルアーンをくれた友人の母に電話してみました。それ以前、最寄りのモスクへは車で45分〜1時間の場所にあったのです。彼女は、そこで夕食会をやっていることを教えてくれました。そこへ行ってみるとアザーン(礼拝の呼びかけ)が聞こえてきたため、感動のあまり泣いてしまいました。ラマダーン中、私はシャハーダを繰り返し、両親や他の人々が何をしようと、また何と言おうとも宗教的に確固たることを決意しました。当時の私は自分の置かれた状況を、鯨に飲み込まれたユーヌス(彼に神の慈悲と祝福あれ)のそれと関連付けることが出来ました。私は決意を新たにしていました。そしてそれまでの悪い習慣や悪友たちと決別し、ムスリムたちと一緒に過ごし始めたのです。

私はヒジャーブを着用し始めましたが、両親は「その格好で外出することなどはさせない」と言いました。私は構わず出掛けるか、あるいは家に留まりました。私の母は「イスラームは両親の言うことを聞くように説いているから、私たちの言うことを聞きなさい」と言い、彼らに見られない様、時には車の中でヒジャーブを着けました。彼女は「その布切れを頭に乗せるのではなく、おしゃれな格好をしなさい」と言いました。また「あなたのイスラーム的な格好とヒジャーブは、あなたを年寄りに見せるわよ」と言いました。ある時、母は私がヒジャーブを着けているのを妹の友人たちに見られたくなかったため、母と妹は私の頭からそれを剥ぎ取りました。その時の反射で、私は母をぶってしまいました。神が私をお赦しになりますよう。

彼女は、私が自分勝手にヒジャーブを着けることによって、妹と家族全体に恥をかかせていると言いました。彼女は住んでいる街で私と一緒に見られることを好みませんでした。また私は祖母からも酷い扱いを受けました。私が礼拝をしていると、彼女は私にこう叫んだものです。「私の言っていることが聞こえないのかい!?」

また彼女は、イエスが奇跡的な誕生をしたことが信じられないとさえも言いました。彼らは私がクルアーンを聴いていると嘲笑し、暴言を吐きました。祖父は私と口をきかなくなり、母や祖母は「地獄に堕ちろ」と私に言い放ちました。数年前、彼女は私を精神科に連れていこうとした程です。彼女は精神科医に私がムスリムになったことを告げ、精神薬を飲ませようとしました。私はそれをゴミ箱に投げ捨てました。これらの事が次から次へと起きていたため、大学で勉強に集中することは非常に難しいものでした。私はイスラームのことを勉強して学者のようになりたいと思っていました。それゆえ、私は結婚相手を探すようになりました。

アッラーにすべての称賛あれ。私はシリアのダマスカス出身の良いムスリムを見つけました。私たちは結婚し、アトランタからヒューストンに引っ越しました。その一年後、私たちはユースフという男の子を授かりました。今はとても幸せです。神の御意であれば、私たちはマディーナに移り住むことを予定しており、物事は順調に進んでいます。最近、私は同様に改宗したヨルダン人の姉妹とも出会いました。彼女は私のように困難をくぐり抜けてきた女性です。また、エルサレムに引っ越して改宗したニューヨーク出身のユダヤ教徒の男性のこと、そして彼のモロッコ出身のユダヤ教徒の女性と彼女の子供たちも改宗し、ムスリム国家に移住してアラビア語を勉強しているといったような素晴らしい話も聞きます。アッラーにこそすべての称賛があります。私はただ、イスラームへとお導き下さったアッラーに感謝するのみです。

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